ラグビー日本代表の歴史。有名選手や名勝負・名場面を振り返る。

記憶に新しい前回ラグビーワールドカップ2015イングランド大会で日本ラグビー史上初3勝の成績を成し遂げ、日本ラグビーの新時代の幕開けとなりました。

けれど、日本ラグビーの過去は輝かしい成績はあまりなく、厳しい冬の時代が長かったと思います。
ようやく日の目を見た日本代表が、どんな歴史を辿って来たのか今回は紹介していきます。

ラグビー日本代表「通称:ブレイブブロッサムズ(勇敢な桜の戦士たち)」

ラグビー日本代表・導入期

1930年にラグビー日本代表が結成されたそうです。
この時は、まだラグビーワールドカップは開催されておらず、日本代表が各地へ遠征を行ったり、各国のナショナルチームが日本に来日し、対戦するというのが主流でありました。

1960年に、第1回アジア選手権が行われ見事に初優勝し、そこから7連覇を達成しアジアラグビーの雄として君臨し続けましたが、アジア以外には苦手要素が多くさほど勝ち星は多くありませんでした。

けれど、ラグビーの母国イングランドに互角以上の勝負を渡り合い“日本代表試合史上に残るゲーム”として語り継がれています。

日本代表試合史上に残るゲーム

1970年あたりから、代表戦よりも早稲田・慶応・明治などの大学ラグビーの台頭していき、皮肉なもので成績がぱっとしない日本代表の試合より、大学ラグビーの人気が勝り観客動員数にも影響していたそうです。

ラグビー日本代表・成長期

ラグビー日本代表名勝負ワンシーン

1980年代に遂に、ラグビーワールドカップが開催
日本も参加しましたが3戦全敗、その後のテストマッチでも11連敗という不名誉な記録も残したりして「暗黒の時代」が続きました。

ラグビー日本代表の暗黒時代

また同時代に、京都市伏見工業高等学校がモデルとなったテレビドラマ“スクールウォーズ”が大ヒットし、テストマッチではスコットランドに勝利し、平尾誠二が日本代表の主将にとラグビー界が盛り上がりだした時代でもありました。

ラグビー日本代表の成長期

1990年代は、第2回ラグビーワールドカップで初勝利を収め日本ラグビーが歓喜しましたが、その後のワールドカップで、当時ベストメンバーではなかったニュージーランド代表オールブラックスに145-17で大敗したり、ラグビー競技人口の減少など様々な問題が浮き彫りとなりました。

また、中々ワールドカップなどの国際試合で勝利を収めれない日本代表は、オールブラックスで活躍した選手を日本代表で選出し、強化を図ったことから海外のマスコミから“チェリーブラックス”などと批判されました。

ラグビー日本代表・迷走期

2000年代に突入すると、まさに“迷走期”と言われるほど指導者の解任交代劇が相次ぎ、日本代表はアジア諸国や同レベルの代表国には、勝利を収める事はできるけれど、欧州諸国相手には勝ち切ることが出来なかったりと暗く長いトンネルから脱却できずにいました。

その状況からなんとか脱却できるように、当時のラグビー関係者やファンなら誰もが知っている、第1回ワールドカップ優勝の立役者・元オールブラックス代表「ジョン・カーワン」が、ヘッドコーチとして就任。

その直後のワールドカップで、2勝を目標としましたが、当時主力メンバーだった大畑大介や山本貢などが大会直前にケガで代表を離れるというアクシデントに見舞われました。

結果は、1分2敗とワールドカップ13連敗を最終戦でなんとか食い止め、4大会ぶりに予選プール最下位からも逃れる事が出来、日本ラグビーに少し兆しが見え始めた頃でした。

ラグビー日本代表・発展途上期

2010年代の始まりは、アジア5カ国対抗で3連覇を達成、翌年も優勝し4連覇達成。
続いて行われた、IRBパシフィック・ネイションズカップでは日本代表が初優勝を達成と2011年ワールドカップに向けて好調な滑り出しとなりました。

ティア2のナショナルチームには、勝利を収める事ができるが、ジョン・カーワン体制になってからはティア1のチームとの対戦がなく、ワールドカップでオールブラックスやフランスとどのくらい戦えるのかが焦点となっていました。

当時の日本代表は、前回2007年大会での目標「ワールドカップ2勝」を今回も継続し、ワールドカップに挑みましたが、フランス戦では前半は善戦したものの最終スコアはダブルスコアで敗退、オールブラックス戦に至っては残りの2チームに勝つことを目標にしていたために、7-83という本大会ワースト2位の得失点差で惨敗。

残り2戦は、トンガにも負け、カナダ戦に至っては終盤に立て続けに失点し、最終スコアは2大会連続ドローとなり、目標の2勝どころか結局ワールドカップ勝ち星なしという結果に終わってしまいました。

ラグビー日本代表・円熟期

2011年ワールドカップ終了後に、ジョン・カーワンをヘッドコーチから解任し、新たにヘッドコーチを招聘する形となった。
ここから、日本代表が新たな局面を迎えていきます。

日本代表は弱小国から脱却を図るため、エディージョーンズを日本代表ヘッドコーチに選出した
エディージョーンズは、2003年ワールドカップ準優勝国オーストラリアのヘッドコーチや2007年ワールドカップで南アフリカチームアドバイザーとして優勝に導くなど国外キャリアは十分。

また本人は、日本人とオーストラリアのハーフであり、奥様が日本人、コーチとしてのキャリアのスタートが東海大学、そして直前までトップリーグサントリーサンゴリアスのGM兼ヘッドコーチをしていた為、日本をよく知るヘッドコーチの誕生でした。

ラグビー日本代表が世界のトップ10へ!

ラグビー日本代表がトップへ

エディーは、就任直後まず日本代表選手に「君たちは、これから世界のトップテンに入る! そして、4年後のワールドカップには、必ず勝つ!」と伝えました。
もちろん選手は、この話を鵜呑みにする事無くそれは無理だろうと感じたそうです。
しかしエディーの言葉は、4年後のワールドカップ2015大会で現実のものとなるのです。

ただ、それまでの過程は、今までの日本代表にはなかったハードワークや考え方の変更も課せられました。

まず“自分たちは弱い”という考え方を変える事。
どうしても体の大きい外国選手と同じように戦っても勝てないので、日本流まさに「ジャパンウェイ」を確立することから始まりました。

「ジャパンウェイ」とは、“日本人らしさ=勤勉さを生かす”という事だそうです。
また、侍は最高の勇気を持つ存在でもあります。

戦いにおいて、命を捨てる覚悟を持っているのです。
人間の持てる勇気で、これ以上のものはありません。

「どうせ勝てない」というマイナス思考を捨て、その勇気を発揮すればいいともエディーは語っています。
侍のように、日本人は「いつも礼儀正しい」だからハードワークを課しても日本時は逃げないとも言われ、オーストラリアの選手が、同じようにトレーニングしても必ず逃げ出すだろうとも語っていました。

ラグビー日本代表猛特訓

そうして、エディーが築いた「ジャパンウェイ」が少しずつ浸透し、日本は世界のトップ10に入り(最高8位)テストマッチではウェールズやイタリアといったティア1のチームにも勝利を収めるようになってきて、そして記憶に新しいラグビーワールドカップ2015大会を迎えるのです。

ラグビーワールドカップ2015大会の日本代表は、グループB「南アフリカ・スコットランド・サモア・アメリカ」と同組で、初戦はワールドカップ過去2回優勝の南アフリカ戦。

あるイギリスの大手ブックメーカーが出したオッズでは、日本が34倍南アフリカが1倍という下馬評で日本代表は絶対に勝つことのできない試合と思われていました。

けれど、選手は勝つという事だけを目標にし、南アフリカ代表に34―32で歴史的な勝利を挙げる事が出来た

ラグビー日本代表が奇跡を起こした。

試合後のニュースなどでは、“史上最大の番狂わせ”“W杯史上最も衝撃的な結果”などいろいろと飛び交いましたが、試合後代表選手の五郎丸歩は「奇跡ではなく、必然です」と力強く語った。

エディーが築いた“ジャパンウェイ”が間違っていなかったという事が証明された瞬間でもあったと思います。

その後のスコットランド戦では、南アフリカ戦との試合間隔が短かったのも影響したのか敗戦、サモアとアメリカには順当に勝利を収めたが、勝ち点の差で決勝トーナメントに残ることは出来ず、“史上最強の敗者”として帰国しました。

2015大会をもってエディージョーンズは退任し、新たにジェイミージョセフヘッドコーチが選出されました。

ジェイミー・ジョセフヘッドコーチ

2016年からはスーパーラグビーに、日本のチームとして“サンウルブズ”を結成し参戦しました。
サンウルブズの目的は、日本代表強化も兼ねており選手たちに多くの経験を詰ませる絶好の機会となります。

さすがに、日本代表が強くなったとはいえ、すぐに勝てるようなチームではなく(プロ野球でいうところの新規参入した楽天のようなものでしょうか?)強豪チームに揉まれながら、年を追うごとに着実に成果が出ているように感じます。

ラグビー日本代表の歴史についてのまとめ

さて日本代表は、ラグビーワールドカップ2019日本大会に向けて、テストマッチ及び合宿を繰り返し今まで以上にティア1の強豪国とも試合を行い、強化を図っておりその中にも、オールブラックス・アイルランド・イングランド・ワラビーズなどのチームとも対戦し肌でワールドクラスのラグビーを体感し着実に進化を果たしています。

2019大会まで1年を切りました。
日本代表はどのような対戦をし、悲願のベスト8にたどり着くことが出来るか今からワクワクが止まりません。

皆さんも全力で、ラグビー日本代表ブレイブブロッサムズを応援しましょう!

⇒⇒【全国大学ラグビー】の歴史。名勝負・名選手・名場面を振り返る!
⇒⇒【全国高校ラグビー】の歴史。名勝負・名選手・名場面を振り返る!

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