2019ラグビーワールドカップ開幕を9月に控えた、ワールドカップイヤーのスーパーラグビー2019。
レギュラーシーズンは残り4節となり、プレーオフ進出を懸けた戦いも、更に熱さが増してきています!!
それでは、スーパーラグビー2019第15節、注目カードを振り返りましょう!!
「ブランビーズ(オーストラリア)VSブルズ(南アフリカ)」
チーム紹介
6勝6敗と五分の成績ながら、オーストラリアカンファレンス首位に立つブランビーズ。
大黒柱のフランカー、デビット・ポーコック選手をケガで欠き、前半戦は不安定な戦いが続きましたが、後半戦に入り、セットプレーやディフェンスが改善され、チームの調子を上げてきています。
プレーオフ進出に向けて負けられない戦いが続きます。
対するブルズも、7勝5敗で南アフリカカンファレンス首位に立っています。
前節では、レベルズ(オーストラリア)相手に、アウェーの地で完勝をおさめ(17-32)、開幕前の下馬評の低さを覆す成績を残しています。
しかし、南アフリカカンファレンスは混戦状態が続いており、プレーオフ進出の為には、ブルズも負けられない戦いが続きます。
オーストラリアカンファレンスと、南アフリカカンファレンスの首位対決を制したのは、どちらのチームでしょか!?
注目選手
ブランビーズ … テビタ・クリンドラニ選手(センター)
ブルズ … ハンロ・リーベンバーグ選手(フランカー)
注目ポイント
2分に、ブルズがペナルティーゴールで先制しますが(0-3)、4分、ブランビーズは、フォワード、バックス一体となったアタックで大きくゲインし、最後は、センター、テビタ・クリンドラニ選手がトライ、すぐさま逆転します(5-3)。
対するブルズは、18分、自慢の強力フォワードがスクラムをプッシュし、スクラムトライを奪います(5-10)。
37分、ブランビーズは、ラインアウトモールをプッシュし、ディフェンスの意識をモールに集中させてところで、バックスへ展開し、再び、センター、テビタ・クリンドラニ選手が2本目のトライ(12-10)。
前半をホームのブランビーズが2点リードして折り返します。
このまま後半もシーソーゲームが繰り広げられると思われましたが、後半は一方的な展開になります。
後半流れを引き寄せたのは、どちらのチームなのでしょうか!?
ハイライト動画
Super Rugby 2019 Round 15: Brumbies vs Bulls
「ワラターズ(オーストラリア)VSジャガーズ(アルゼンチン)」
チーム紹介
5勝7敗と苦しい戦いが続くワラターズ。
前節、レッズ(オーストラリア)に勝利し(40-32)、連敗を止めることができましたが、失点の多さは気になるところです。
第6節で、王者クルセーダーズ(ニュージーランド)に、今シーズン唯一の黒星をつけたチームであり、フォワード、バックスともにタレントが揃っており、プレーオフに進出さえできれば、台風の目になる存在です。
ここから連勝を飾り、プレーオフ進出を果たすことはできるのでしょうか!?
ジャガーズは、ここまで7勝5敗と、2シーズン連続でのプレーオフ進出に向け視界良好です。
前節は、ニュージーランドの強豪ハリケーンズをアウェーで破り(20-28)、ニュージーランドのファンにジャガーズの強さを見せつけることができました。
今節も、アウェーの地オーストラリアで、ワラターズを撃破することができたのでしょうか!?
注目選手
ワラターズ … カートリー・ビール選手(フルバック)
ジャガーズ … ラミロ・モジャノ選手(ウイング)
注目ポイント
ゲーム開始から、両チームともディフェンスが堅く、スコアが動かないまま時間が経過しますが、26分、ジャガーズのアタックに対し、ワラターズも規律の守られたディフェンスで対応し、ジャガーズのアタックを食い止めようとします。
ワラターズディフェンスに対し、ジャガーズ、センター、ヘロニモ・デラフエンテ選手が意表をつくグラバーキックで、ワラターズディフェンスの裏のスペースを狙います。
転がるボールに追いついたのは、ジャガーズ、ウイング、ラミロ・モジャノ選手。
ジャガーズが先制のトライを奪います(0-7)。
両チーム、ペナルティーゴールでスコアし、前半を3-10とジャガーズリードで折り返します。
両チームともディフェンスが良く、非常に見ごたえのある前半でした。
後半、ワラターズとジャガーズ、どちらのチームが対戦相手の堅いディフェンスを攻略することができたのでしょうか!?
ハイライト動画
ROUND 15 HIGHLIGHTS: Waratahs v Jaguares – 2019
「シャークス(南アフリカ)VSライオンズ(南アフリカ)」
チーム紹介
シャークスは、ここまで5勝6敗1分と黒星が1つ先行しています。
開幕から強力フォワードを全面に出し、スクラムやラインアウトモールで対戦相手を圧倒する戦術で、好スタートを切ったように思われましたが、対戦相手もシャークスのスクラムやラインアウトモールに対策してくるようになり、思うように勝ち星を重ねることができなくなりました。
そのような状況の中、第11節のクルセーダーズ(ニュージーランド)戦では、拘りのラインアウトモールからのトライを敢えて狙わず、スコア21点を7本のペナルティーゴールで挙げるという、シャークスらしからぬ戦術でドロー(21-21)に持ち込みました。
なりふり構わず、勝利を目指すシャークスの戦い方から、プレーオフ進出への熱い思いが伝わってきました。
ライオンズは、7勝5敗と勝敗だけ見ると、順調に白星先行できているように感じますが、ゲームの内容自体は苦しい戦いが続いています。
昨シーズンまでのような、抜群のアタック力で相手を圧倒するゲームがほとんどなく、得点力も落ちています。
また、白星が先行しているものの、南アフリカカンファレンスは混戦状態であり、プレーオフ進出に向けて、まだまだ落とすことができないゲームが続きます。
南アフリカカンファレンスのチーム同士の戦い、どちらのチームが勝利したのでしょうか!?
注目選手
シャークス … カルウィン・ボッシュ選手(スタンドオフ)
ライオンズ … エルトン・ヤンチース選手(スタンドオフ)
注目ポイント
16分、シャークス、スタンドオフ、カルウィン・ボッシュ選手が、ライオンズのパスをインターセプトし独走トライ、シャークスが先制します(7-0)。
さらに22分、シャークスは得意のラインアウトモールでトライを奪い、14-0とリードを広げます。
ここまで、リズムに乗れていなかったライオンズでしたが、30分、スタンドオフ、エルトン・ヤンチース選手のオフロードパスが、センター、リオネル・マポー選手に渡り、反撃のトライを奪います(14-7)。
前半を14-7とシャークスリードで折り返します。
このゲームは、南アフリカを代表する2人のスタンドオフの対決でもあり、シャークス、スタンドオフ、カルウィン・ボッシュ選手。
ライオンズ、スタンドオフ、エルトン・ヤンチース選手。
2人の司令塔の活躍が、チームの勝利に大きく影響します。
後半、チームを勝利に導いたのは、どちらの司令塔でしょうか!?
ハイラト動画
Sharks v Lions | Super Rugby 2019 Rd 15 Highlights
スーパーラグビー2019第15節を終えて
プレーオフ進出条件は、各カンファレンス首位のチーム(3チーム)と、首位のチームを除いた中での成績上位5チーム(カンファレンスに関わらず)のワイルドカードを合わせた8チームになります。
ニュージーランドカンファレンスは、首位のクルセーダーズと、2位ハリケーンズが大きく勝ち越しており、残りのチームのプレーオフ進出は厳しい状況になりつつあります。
南アフリカカンファレンスは、首位ジャガーズから、最下位のストーマーズまで勝ち点差6しか離れておらず、首位の座もプレーオフ進出争いも最終節までもつれそうです。
オーストラリアカンファレンスは、どのチームも今シーズンは苦しい戦いが続いており、カンファレンス首位でプレーオフ進出を決めないと、プレーオフ進出は難しいかもしれません。
スーパーラグビー2019も残り3節、サンウルブズ(日本)のプレーオフ進出の可能性は無くなりましたが、2019ラグビーワールドカップに向けて、良いチーム状態で最終節を終えて欲しいです!!