2019ラグビーワールドカップ開幕を9月に控えた、ワールドカップイヤーのスーパーラグビー2019。
第9節は、サンウルブズのゲームは組まれていません。
全18節のちょうど折り返しを迎えたスーパーラグビー2019ですが、これからプレーオフ進出に向けて、各チームさらに熱い戦いが繰り広げられます。
それでは、第9節の注目カードを見ていきましょう!!
「クルセーダーズ(ニュージーランド)VSハイランダーズ(ニュージーランド)」
チーム紹介
スーパーラグビー2連覇中のクルセーダーズ。
今シーズンもここまで6勝1敗1分と、ニュージーランドカンファレンス首位を快走しています。
シーズン開幕当初からチーム力が非常に高く、安定したセットプレーと、バックス、フォワードともに堅いディフェンスを誇っています。
また、試合巧者であり、対戦相手の強みを消す戦い方ができるチームです。
対照的に、ここまで2勝4敗1分と、本来の力を発揮できていないハイランダーズ。
前節もハリケーンズ(ニュージーランド)に後半逆転を許し、28-31と惜敗しました。
ここまで、接戦のゲームを多く落としており、チームとして勝負弱さを露呈してしまっています。
第5節に予定されていた、ハイランダーズVSクルセーダーズは、クライストチャーチで起こった銃乱射事件の影響で中止になった為、今シーズン初めての対戦となるこのカード、ハイランダーズは復調のきっかけを掴むことができたのでしょうか!?
注目選手
クルセーダーズ … リッチ―・モーウンガ選手(スタンドオフ)
ハイランダーズ … ベン・スミス選手(フルバック)
注目ポイント
2分、ハイランダーズ、フルバック、ベン・スミス選手が切れ味鋭いステップで、クルセーダーズディフェンスを切り裂き、個人技で先制のトライを奪います。
さらに、11分にスタンドオフ、ジョシュ・ロアネ選手がペナルティーゴールを決め、0-10とアウェーのハイランダーズがペースを掴みます。
26分、クルセーダーズは継続したアタックから、ウイング、ブリードン・エナー選手がトライ、点差を詰めます(7-10)。
前半を7-10と、アウェーのハイランダーズがリードして折り返しますが、後半、王者クルセーダーズの反撃が始まります。
ハイランダーズはリードを守り抜くことができたのでしょうか!?
ハイライト動画
Crusaders v Highlanders I Super Rugby 2019 Rd 9 Highlights
「レベルズ(オーストラリア)VSストーマーズ(南アフリカ)」
チーム紹介
前節、サンウルブズに快勝したレベルズは、ここまで5勝2敗と、オーストラリアカンファレンス首位に立っています。
スクラムハーフ、ウィル・ゲニア選手、スタンドオフ、クウェイド・クーパー選手のベテランハーフ団が展開するアタックが好調で、バックス陣が躍動しトライを奪います。
ストーマーズは、ここまで3勝4敗と激戦の南アフリカカンファレンスで、浮上のきっかけを探っています。
強力フォワードを武器に得点を奪うチームスタイルですが、フォワード戦で優位に立てなかったゲームでは、得点力が落ちてしまう傾向にあり、改善が必要です。
バックスのレベルズVSフォワードのストーマーズ、どちらのチームが勝利したのでしょうか!?
注目選手
レベルズ … リース・ホッジ選手(フルバック)
ストーマーズ … コブズ・ウィゼ選手(ロック)
注目ポイント
3分、レベルズのグラバーキックをストーマーズ、ウイング、ディラン・レイズ選手がキャッチし、カウンターアタック。
アンストラクチャーを活かし、すり抜けるようにインゴールまで走り切り、先制のトライを奪います(0-7)。
開始早々にスコアが動いたゲームでしたが、その後は一進一退の攻防が続き、両チームともペナルティーゴールで3点スコアしただけで前半を終えました(3-10)。
このままロースコアなゲームになるのかと思われましたが、後半ゲームが大きく動きます。
後半開始直後の41分、ストーマーズの不用意なロングパスを、レベルズ、フルバック、リース・ホッジ選手がインターセプトし、同点のトライ(10-10)。
ホームのレベルズが後半最高のスタートを切り、このまま勢いに乗るかと思われましたが、この日のストーマーズは、レベルズのお株を奪うように、バックスのアタックが強力で、次々とレベルズのディフェンスラインを突破していきます。
レベルズは、ストーマーズの強力なアタックから失点を防ぐことができたのでしょうか!?
ハイライト動画
Vodacom Super Rugby Round 9 – Rebels v DHL Stormers
「ブランビーズ(オーストラリア)VSライオンズ(南アフリカ)」
チーム紹介
ブランビーズはここまで、2勝5敗(オーストラリアカンファレンス4位)と苦しんでいます。
成績低迷の原因として、得点力不足が挙げられます。
フォワード、バックスとも、決定力に欠けており、トライパターンが確立できていないように感じます。
後半戦での巻き返しの為には、トライパターンを確立させ、得点力不足を解消させる必要があります。
ライオンズは、4勝3敗と白星が先行していますが、今シーズンの南アフリカカンファレンスは各チームの力が拮抗しており、予断を許さない状況にあります。
1つの勝ち、1つの負けで大きく順位が入れ替わる状況であり、プレーオフへの争いも終盤戦までもつれることになりそうです。
悲願のスーパーラグビー初優勝を目指すライオンズにとって、この1戦は落とすことができません!!
注目選手
ブランビーズ … テビタ・クリンドラニ選手(センター)
ライオンズ … エルトン・ヤンチース選手(スタンドオフ)
注目ポイント
6分、ライオンズらしいスピーディーなパス交換から、ウイング、アフィウェ・ジャンチ選手がトライ、アウェーのライオンズが先制します(0-5)。
20分、ブランビーズは、アタックを継続させ、ライオンズゴールライン前まで攻め込み、最後はNO.8、ラックラン・マキャフリー選手がトライ、ゴールキックも決まり逆転します(7-5)。
ブランビーズはバックスが躍動し、ウイング、トニ・プル選手、センター、テビア・クリンドラニ選手が立て続けにトライ、リードを広げて前半を終えます(19-8)。
後半に入り、49分、ライオンズ、スタンドオフ、エルトン・ヤンチース選手のトライで点差を詰めますが(19-15)、ブランビーズも54分に、フルバック、トム・バンクス選手がトライを奪い(24-15)、ライオンズに流れを渡しません。
ブランビーズは、このまま得点を重ね、リードを守ることができるのでしょうか!?
ハイライト動画
Brumbies v Lions | Super Rugby 2019 Rd 9 Highlights
スーパーラグビー2019第9節を終えて
スーパーラグビー2019、シーズン折り返しの第9節を終えて、クルセーダーズ(ニュージーランドカンファレンス)、レベルズ(オーストラリアカンファレンス)、ブルズ(南アフリカカンファレンス)が首位に立っています。
しかし、南アフリカカンファレンスは、首位ブルズから最下位ライオンズまで、勝点5差しかない状況で、毎節順位が入れ替わるような状況です。
プレーオフ進出を懸けた戦いも、これからが本番です。
サンウルブズも第10節は、ニュージーランドの強豪ハリケーンズをホーム秩父宮に迎え、今シーズンのホーム初勝利を狙います!!
スーパーラグビー2019第10節、注目カード
・サンウルブズ(日本)VSハリケーンズ(ニュージーランド)
4月19日(金) 19:00 ~(日本時間) 秩父宮(日本)
・シャークス(南アフリカ)VSレッズ(オーストラリア)
4月19日(金) 22:05 ~(日本時間) ダーバン(南アフリカ)
・ハイランダーズ(ニュージーランド)VSブルーズ(ニュージーランド)
4月20日(土) 16:35 ~(日本時間) ダニーデン(ニュージーランド)
・ワラターズ(オーストラリア)VSレベルズ(オーストラリア)
4月20日(土) 18:45 ~(日本時間) シドニー(オーストラリア)