スーパーラグビー2019、「チーフスVSサンウルブズ」戦評!

2019ラグビーワールドカップ開幕を9月に控えた、ワールドカップイヤーのスーパーラグビー2019。
開幕節のシャークス(南アフリカ)戦に惨敗したサンウルブズ(10-45)でしたが、第2節、ホーム秩父宮で、オーストラリアの強豪ワラターズと対等に渡り合い、勝利まであと1歩のところまで、ワラターズを追い詰めました(30-31)。
そして、第3節はスーパーラグビー2019初のアウェーの地で、チーフス(ニュージーランド)に挑みます。
第2節のような熱い闘いを、アウェーの地でも披露できるでしょうか!?

チーフスVSサンウルブズ、戦評

チーフスVSサンウルブズ【前半】

チーフスボールのキックオフ。
チーフスのスタンドオフ、ダミアン・マッケンジー選手のキックオフが、ダイレクトでタッチラインを割ってしまい、サンウルブズボールのスクラムになります。
安定したスクラムからアタックし、最後は、フランカー松橋周平選手がサイドライン際にトライ。
サイドライン際のトライでも、スタンドオフ、ヘイデン・パーカー選手のゴールキックは難なく決まり、試合開始早々に7点を奪います(0-7)。
5分、ペナルティーゴールで3点追加しリードを広げます(0-10)。
22分にようやく、チーフスもダミアン・マッケンジー選手のペナルティーゴールで初めてスコアします(3-13)。
しかし、サンウルブズはこの試合、密集近場をプロップ山下裕史選手や、ロックのヘル・ウヴェ選手が何度も力強いランで突破し、チーフスを苦しめます。
31分には、この試合攻守に大活躍のヘル・ウヴェ選手が、パワーでチーフスディフェンスを粉砕しトライ。
更に、34分にペナルティーゴールで差を広げ、前半を3-23とサンウルブズが20点リードで折り返します。

チーフスVSサンウルブズ【後半】

45分、チーフスはラインアウトモールでトライを狙いますが、サンウルブズのフォワードがしっかり対応し、モールを前進させません。
しかし、モールから展開されたボールを、ダミアン・マッケンジー選手がショートパントで裏に蹴り出し、最後はセンターのアレックス・ナンキベル選手がインゴールで押さえ、反撃のトライ(10-23)。
この試合のサンウルブズのアタックは、テンポが非常に良く、密集近場でも、ワイドに展開してもチーフスディフェンスを苦しめていました。
56分には、ワイドに展開し、NO.8ラーボニ・ウォーレンボスアヤコ選手がゲインし、最後はウイングのゲラード・ファンデンヒーファー選手がトライ(10-30)。
63分にチーフスも意地のトライを返しますが、その後もサンウルブズのディフェンスは終始安定しており、15-30でスーパーラグビー2019初勝利を飾りました。
参戦4年目のサンウルブズですが、アウェーの地での勝利も初めてであり、歴史的な勝利となりました。

チーフスVSサンウルブズ、動画

チーフスVSサンウルブズ、試合ハイライト

Chiefs v Sunwolves | 2019 Super Rugby Rd 3 Highlights

サンウルブズがニュージーランドの強豪「チーフス」に勝利できた要因

① スクラムの安定
開幕節のシャークス戦(南アフリカ)で、スクラムを圧倒されたサンウルブズですが、右プロップにスクラムの強い山下裕史選手を入れ、第2節のワラターズ戦(オーストラリア)では、スクラムで圧倒することができました。
チーフス戦でも、スクラムは終始安定しており、フォワードの平均体重が重いチーフス相手に劣勢になることなく、マイボールのスクラムからは効果的なアタックができていました。

② ブレイクダウンの攻防で優位に
ロックのトンプソン・ルーク選手、ヘル・ウヴェ選手。
フランカーのツイ・ヘンドリック選手、松橋周平選手を中心に、ブレイクダウンでプレッシャーをかけることができ、チーフスにテンポの良いアタックを許しませんでした。
チーフスのキーマンである、ダミアン・マッケンジー選手を抑え込むことに成功しました。

③ ヘイデン・パーカー選手の成功率100%プレースキック
この試合に限ったことではありませんが、やはりヘイデン・パーカー選手のプレースキックが大きな武器になっています。
相手陣地でペナルティーをもらうと、確実に3点スコアができる。
トライをとると、確実に7点スコアができる。
サンウルブズにとって非常に大きな武器です。

④ 効果的なアタック
チーフス戦、密集近場では、フォワードのパワフルなラン。
ワイドに展開した時は、センターのマイケル・リトル選手や、ウイングのゲラード・ファンデンヒーファー選手のスピードで大きくゲインできていました。
第2節のワラターズ戦でも活躍した、ゲラード・ファンデンヒーファー選手は、スピードと強さを兼ね備えたランで、対戦相手のディフェンスラインを苦しめています。
サンウルブズの大きな武器になっています。

⑤ 2019ラグビーワールドカップの影響
スーパーラグビー2019は、2019ラグビーワールドカップへの代表選出に向けたアピールの場であり、多くの選手が野心を抱き、熱いプレーを見せてくれています。
しかし、各国代表の中心選手にとっては、1番の目標は、2019ラグビーワールドカップでの活躍になります。
ラグビーワールドカップでコンディションがピークを迎えるように、スーパーラグビーの舞台では、コンディションを整えながらのプレーを選択しなければなりません。
チーフスも、ゲーム展開が劣勢な状況でも、オールブラックスの主力であるロックのプロディー・レタリック選手を、前半だけで交代させる選択をしなければなりませんでした。
スーパーラグビー2019では、強豪チームであっても、選手の起用方法など非常に難しい状況になっています。

サンウルブズの今後の戦い

開幕から3戦目ニュージーランドの地で、スーパーラグビー2019初勝利を飾ったサンウルブズですが、第4節も同じくニュージーランドの地で、ブルーズに挑みます。
強力なバックス陣を擁するブルーズですが、今の状態のサンウルブズならアウェーの地でも良い戦いができるはずです。
第2節のワラターズ戦から改善されたスクラムとディフェンス。
第3節のチーフス戦では、1番の弱点と考えられていたラインアウトモールのディフェンスも改善されていました。
もちろん、まだまだ良くなる部分もあるとは思いますが、ここでブルーズに勝利することができると、プレーオフ進出という目標が現実味を帯びてきます!!

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