スーパーラグビー2019、「サンウルブズVSワラターズ」戦評!

2019ラグビーワールドカップ開幕を9月に控えた、ワールドカップイヤーのスーパーラグビー2019。
開幕節のシャークス(南アフリカ)戦に惨敗したサンウルブズ(10-45)。
第2節は、オーストラリアの強豪ワラターズをホーム秩父宮に迎えました。
ホーム秩父宮での開幕戦、2019ラグビーワールドカップに向けた、国内のラグビー人気を更に高める為にも、シャークス戦とは違ったサンウルブズの姿が求められます。

サンウルブズVSワラターズ、戦評

【前半】

開始7分、ワラターズのパスをセンター中村亮土選手がインターセプトし、大きくゲイン。
ラストパスがウイング、ゲラード・ファンデンヒーファー選手に通り、先制のトライ(7-0)。
トライ前のアタックで、中村亮土選手のパスがインターセプトされ、ピンチを迎えましたが、中村亮土選手が今度はインターセプトし、トライに繋げました。
ワラターズのキックオフで試合再開した、直後の不運なプレーで、ワラターズのセンター、カートリー・ビール選手にトライを許し同点。(7-7)
サンウルブズはスタンドオフ、ヘイデン・パーカー選手のペナルティーゴールで再度リードします(10-7)が、その後、ワラターズのスーパースター、フルバックのイズラエル・フォラウ選手に、個人技で連続トライを許し逆転されます(10-17)。
しかし、この試合でのサンウルブズは、開幕戦のシャークス戦(南アフリカ)とは別チームのようなプレーを見せてくれます。
33分にヘイデン・パーカー選手のペナルティーゴールで点差を詰める(13-17)と、37分にはペナルティーの素早いリスタートから、パスをつなぎ、最後はロックのトム・ロウ選手のトライ。
ゴールキックも決まり、20-17とサンウルブズリードで前半を折り返します。

【後半】

後半も最初の得点はサンウルブズに入ります。
43分、ヘイデン・パーカー選手のペナルティーゴールでリードを広げます(23-17)。
しかし、オーストラリアの強豪ワラターズも後半に入り、セットプレーやディフェンスを修正し、ゲームの流れを引き寄せます。
47分に今まであまり見せなかった、密集近場でのフォワードのパワープレーで、NO.8ジャック・デンプシー選手がトライ。
ゴールキックも決まり逆転(23-24)。
その後、ゲーム展開は拮抗し、攻守が目まぐるしく入れ替わりますが、61分にワラターズに追加点が生まれます。
サンウルブズゴールライン前のラインアウトモールで、サンウルブズがコラプシングを繰り返し、認定トライ(23-31)。
開幕戦でラインアウトモールのディフェンスに弱点がありましたが、この試合でも課題は残ったままでした。
11点差をつけられたサンウルブズですが、69分、スクラムからの展開で、ヘイデン・パーカー選手から内に走り込んだ、ゲラード・ファンデンヒーファー選手にパスを通すスペシャルプレーでトライ(30-31)。
1点差に詰め寄り、残り10分。
75分からサンウルブズが、ワラターズを自陣に釘付けにし、アタックしますが、ワラターズも執念のディフェンスで得点を許しません。
78分、ゴール正面からヘイデン・パーカー選手が逆転のドロップゴールを狙いますが、惜しくも外れてしまい、ノーサイドとなりました(30-31)。

サンウルブズVSワラターズ、動画

サンウルブズVSワラターズ、試合ハイライト

HIGHLIGHTS: 2019 Super Rugby Round 2 Sunwolves v Waratahs

サンウルブズが強豪「ワラターズ」に善戦できた要因

①前半スクラムを圧倒

開幕戦のシャークス戦(南アフリカ)で、スクラムを圧倒されたサンウルブズですが、ワラターズ戦では、左プロップにスクラムの強い山下裕史選手を入れ、スクラム対策をしてきました。
前半14分、サンウルブズのゴールライン前でのワラターズボールのスクラムを押し勝ち、ターンオーバーをしたシーンは、このゲームのハイライトの1つです。

②両センター、両フランカーが活躍

センターの中村亮土選手は推進力のあるランで、同じくセンターのシェーン・ゲイツ選手は力強いディフェンスで活躍し、フランカーのツイ・ヘンドリック選手はボールキャリアとして何度もラインブレイクし、もう1人のフランカー、エドワーク・カーク選手はワラターズのアタックをことごとく止め続けました。
開幕戦では、センター、フランカーの活躍が目立たない展開でしたが、この試合では、センター、フランカーの活躍が目立ちました。
逆に、ワラターズのスーパースター、フランカーのマイケル・フーパー選手はあまり活躍できない展開となりました。

③規律の守れた、前に出るディフェンス

開幕戦では、何度もオフサイドをとられたディフェンスでしたが、この試合では規律がしっかり守られ。ワラターズのアタックを前に出て止め続けました。
ワラターズは、バックスにカートリー・ビール選手や、イズラエル・フォラウ選手という決定力のある選手が揃っている為、ほとんどのアタックがワイドに展開するもので、ディフェンスもしやすいように見えました。

④選手間のコミュニケーションの改善

開幕戦では、選手間のコミュニケーションが足りていないようなプレーが散見されました。
特に、アタックでは、個人まかせのアタックが多く、孤立することがありましたが、ワラターズ戦では、選手間のコミュニケーションが改善され、アタック、ディフェンス両方で連携がよくとれていました。
試合終盤69分に、スペシャルプレーでトライを奪うシーンでも、スクラムでプッシュされ、スクラムからの球出しのタイミングなどが少し遅れたように感じられましたが、選手間のコミュニケーションがとれており、プレーの選択に迷いが無かった為、きっちりトライに繋げることができました。

⑤2019ラグビーワールドカップへの意気込み

ワラターズ戦は、ホーム秩父宮での開幕戦であり、サンウルブズにとって非常に重要な1戦でした。
ラグビーワールドカップ2019開幕を半年後に控え、ここでシャークス戦のような戦いを繰り返してしまうと、日本国内のラグビーファンに少なからず失望感を感じさせてしまう恐れがありました。
観客席の大半を埋めた秩父宮を見ると、やはりラグビーワールドカップ2019に向けた日本国内の関心度の高さを思い知らされます。
そのような状況の中、試合には負けてしまいましたが、オーストラリアの強豪ワラターズと好ゲーム繰り広げたサンウルブズ。
試合の勝ち負けも大切ですが、このような手に汗握る試合を披露することで、多くの日本人がラグビーのおもしろさを感じることができ、新しいラグビーファンを増やすことに繋がります。
ワラターズ戦で魅せたサンウルブズの戦いは、ラグビーワールドカップ2019に向けて非常に大きな1歩だったように思います。

サンウルブズの今後の戦い

開幕戦のシャークス(南アフリカ)に惨敗(10-45)しましたが、ワラターズ(オーストラリア)に善戦(30-31)したサンウルブズ。
次節からは、アウェーの地での戦いが始まります。
ワラターズ戦、前半スクラムを圧倒し、ディフェンス、アタックも改善されたサンウルブズですが、それでも勝てなかったという現実があります。
これからの試合では、いかに勝利を掴み取るか、が重要になってきます。
サンウルブズの初勝利が、更に日本国内のラグビーへの関心を高めることになります!!

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